光のもとでⅠ
「藤宮先輩、キャラ変わってません?」
 右耳が拾ったのは飛鳥ちゃんの声。
「さぁな。対象が対象なだけにこっちも手を替え品を替えするしかないだろ」
 それだけ言うと、やっぱり黙々とお弁当を食べるのだった。
 私はどうしたらいいのかわからない人になっていて、ただひとり、桃華さんだけがクスクスと笑っていた。

 清掃時間になると、清掃場所が同じ佐野くんに話しかけられた。
「御園生、訊いてもいい?」
「だめ」
「うん。でも、訊いてみようと思う」
 だめという言葉は意味をなさず、佐野くんの質問は始まった。
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