光のもとでⅠ
「御園生、藤宮先輩のこと好きだって言ってただろ? ……あぁ、別に答えなくてもいいんだけど。でも、なんで付き合うことになってないの? 昼休みの藤宮先輩を見てたら先輩の気持ちは伝えられているみたいだし、御園生だってその自覚はあるみたいだし……。なのになんでまとまってないのかが不明」
私は言葉を探す。
答えなくていいって言われたけれど、佐野くんと香乃子ちゃんはあの日、私がツカサのことを好きだと自分からカミングアウトした人たちだから、何も話さないのはちょっと気が引けてしまう。
「……記憶が戻ったって話したでしょう? そしたら、どうしたらいいのかわからなくなっちゃったの。それと同時期に、藤宮の人間と関わるのか完全に縁を切るかっていう選択にも迫られて――」
「何それ……」
私は言葉を探す。
答えなくていいって言われたけれど、佐野くんと香乃子ちゃんはあの日、私がツカサのことを好きだと自分からカミングアウトした人たちだから、何も話さないのはちょっと気が引けてしまう。
「……記憶が戻ったって話したでしょう? そしたら、どうしたらいいのかわからなくなっちゃったの。それと同時期に、藤宮の人間と関わるのか完全に縁を切るかっていう選択にも迫られて――」
「何それ……」