光のもとでⅠ
「で? 藤宮と仲直りできた? 紅葉祭の打ち上げで一緒に帰ったって聞いたけど」
たったこれだけの問いかけに私は熱を持つ。
「仲、なおり、し、ました……」
こんなとき、前髪を切って良かった、とか。
髪の毛を下ろしていて良かった、とか。
そんなことばかり思う。
「……ふ~ん。あの男、やーっと御園生さんが誤解しない方法で告れましたか」
「なっ!?」
ばっと顔を上げたら、にんまりと笑う風間先輩がいた。
「告られたんでしょ?」
耳はちゃんと聞こえているし、質問されている内容もわかっている。
でも、返す言葉に困ってしまってバカみたいに口をパクパクとさせてしまう。
「両思いおめでとうっ!」
言われてさらに困る。
たったこれだけの問いかけに私は熱を持つ。
「仲、なおり、し、ました……」
こんなとき、前髪を切って良かった、とか。
髪の毛を下ろしていて良かった、とか。
そんなことばかり思う。
「……ふ~ん。あの男、やーっと御園生さんが誤解しない方法で告れましたか」
「なっ!?」
ばっと顔を上げたら、にんまりと笑う風間先輩がいた。
「告られたんでしょ?」
耳はちゃんと聞こえているし、質問されている内容もわかっている。
でも、返す言葉に困ってしまってバカみたいに口をパクパクとさせてしまう。
「両思いおめでとうっ!」
言われてさらに困る。