光のもとでⅠ
05
十時に栞さんに起こされ、
「そろそろお風呂に入ったらどう?」
お風呂、という言葉に思わずはしゃいでしまう。すると、
「湊には長湯しちゃだめって言われたけれど、上がるときにしっかり冷水を浴びてくるなら少しくらいゆっくりしてきていいわよ」
栞さんがウィンクを見せた。
「栞さん、大好きっ!」
私はいそいそとお風呂の準備をしてバスルームに向かった。
シャワーが気持ちいい……。
バスタブにローズの精油を落としてくれたので、バスルームにはローズの香りが漂う。
「いい香り……」
まずは髪の毛を洗い、洗い終わると頭をタオルでグルグル巻きにする。
次に身体を念入りに洗い始めた。
この一週間は拭いてもらうだけだったので、つま先からてっぺんまでくまなく洗いたい気分。
石鹸はフランキンセンスをベースにしたオリエンタルな香り。
すっと蒸気と一緒に香りを吸い込むと、少しハイテンションだった神経に働きかけられている気がした。
石鹸の香りを楽しむ余裕があることが嬉しい。
久しぶりに湯船に浸かれることを幸せだと思った。
「そろそろお風呂に入ったらどう?」
お風呂、という言葉に思わずはしゃいでしまう。すると、
「湊には長湯しちゃだめって言われたけれど、上がるときにしっかり冷水を浴びてくるなら少しくらいゆっくりしてきていいわよ」
栞さんがウィンクを見せた。
「栞さん、大好きっ!」
私はいそいそとお風呂の準備をしてバスルームに向かった。
シャワーが気持ちいい……。
バスタブにローズの精油を落としてくれたので、バスルームにはローズの香りが漂う。
「いい香り……」
まずは髪の毛を洗い、洗い終わると頭をタオルでグルグル巻きにする。
次に身体を念入りに洗い始めた。
この一週間は拭いてもらうだけだったので、つま先からてっぺんまでくまなく洗いたい気分。
石鹸はフランキンセンスをベースにしたオリエンタルな香り。
すっと蒸気と一緒に香りを吸い込むと、少しハイテンションだった神経に働きかけられている気がした。
石鹸の香りを楽しむ余裕があることが嬉しい。
久しぶりに湯船に浸かれることを幸せだと思った。