光のもとでⅠ
「こんなところかなぁ? ま、ふたつまではともかく、三つ目に関しては俺は納得してないけどね。だって、両思いでしょ?」
 今の今まですっかり忘れていたけれど、佐野くんと香乃子ちゃんのほかに、風間先輩も私の気持ちを知っているんだった。
 どうしよう、なんて答えようっ!?
「み、御園生さんっ!? 大丈夫っ? とりあえず落ち着いてっ」
「は、はいっ」
「深呼吸いってみようっ!」
「はいっ」
 三回ほどテラスの真ん中で風間先輩と向き合って深呼吸をした。
「少しは落ち着いた?」
 コクコク、と頭を縦に振る。
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