光のもとでⅠ
37
どれだけゆっくり歩いていても物理的距離は変わらない。
気づけば、あと二メートルで図書棟の入り口だ。
一瞬、もう一周してきちゃおうかな、とも思ったけど、それはなんとか思いとどまることができた。
こうなったら勢いをつけて入ろう。
私は歩幅を広げズンズンと歩き、セキュリティの指紋認証をパスした。
図書室には誰もいない。
ガラン、とした広い図書室を見渡しカウンター内に入る。
突き当たりのドアにたどり着くと、緊張しながらインターホンを押した。
すぐに応答があり、分厚いドアがスライドする。
気づけば、あと二メートルで図書棟の入り口だ。
一瞬、もう一周してきちゃおうかな、とも思ったけど、それはなんとか思いとどまることができた。
こうなったら勢いをつけて入ろう。
私は歩幅を広げズンズンと歩き、セキュリティの指紋認証をパスした。
図書室には誰もいない。
ガラン、とした広い図書室を見渡しカウンター内に入る。
突き当たりのドアにたどり着くと、緊張しながらインターホンを押した。
すぐに応答があり、分厚いドアがスライドする。