光のもとでⅠ
「翠葉ちゃんは必死に隠していたつもりなんだろうね」
「え?」
「でも、意外と周りにはばれていたりするものなんじゃないかな? ほら、俺も気づいていたし」
 秋斗さんはいたずらっぽく笑みを浮かべると、言葉を足した。
「ほかに誰が気づいていたかね?」
 言われてドキリとする。
 ほかに、誰……。
 唯兄は気づいているような気がしていた。
 秋斗さんが気づいていたのなら、もしかしたらツカサも……?
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