光のもとでⅠ
秋斗さんは何を思ってキスマークをつけたの? 拓斗くんがいたから?
でも、拓斗くんの言っていたことなんて小さい子の独占欲みたいなもので――。
……独占欲?
秋斗さんも……そうなの?
私は誰かのものになるとかそういうのではないと思っているけれど、それは違うのかな。
付き合うって何? 彼氏と彼女って何? 恋人って、何?
「あとで辞書を引こう……」
冷水を浴びてからバスルームを出ると、廊下で栞さんが待っていてくれた。
「ハーブティー淹れたの。あっちで飲もう?」
言ってリビングへ行くように促された。
ラグの上に座ると、そこにはドライヤーが用意されていて、
「乾かせてね」
と、髪の毛に乾かしてくれた。
栞さんには首が赤いのが丸見えだろう。そう思いながらテーブルに置かれたグラスに手を伸ばした。
それは栞さんが淹れるにしては珍しく赤いお茶だった。
でも、拓斗くんの言っていたことなんて小さい子の独占欲みたいなもので――。
……独占欲?
秋斗さんも……そうなの?
私は誰かのものになるとかそういうのではないと思っているけれど、それは違うのかな。
付き合うって何? 彼氏と彼女って何? 恋人って、何?
「あとで辞書を引こう……」
冷水を浴びてからバスルームを出ると、廊下で栞さんが待っていてくれた。
「ハーブティー淹れたの。あっちで飲もう?」
言ってリビングへ行くように促された。
ラグの上に座ると、そこにはドライヤーが用意されていて、
「乾かせてね」
と、髪の毛に乾かしてくれた。
栞さんには首が赤いのが丸見えだろう。そう思いながらテーブルに置かれたグラスに手を伸ばした。
それは栞さんが淹れるにしては珍しく赤いお茶だった。