光のもとでⅠ
話によると、秋斗さんがツカサに連れられて私に会いに来たのはその翌日だったらしい。
つまり、ツカサが探しに行った「迷い猫」は秋斗さんのことだったのだ。
「私も……バカなことや空回りをよくします。そのたびにツカサに救われて……それはもう、容赦の欠片もない言葉で散々泣かされるんですけど、それでも最終的には私のためになることで……。あぁいうの、言っている本人はつらくないんでしょうか?」
「どうだろうね? 全然つらくないわけじゃないと思うけど、基本、自分の思ってることを言葉にしているに過ぎないからね」
私たちはどこか的外れな話をしながらお茶を飲んだ。
「俺は翠葉ちゃんに責められたい」
「でも、私は秋斗さんを責める理由が全くありません」
「翠葉ちゃんは俺に責められたい。でも、俺にも翠葉ちゃんを責めるつもりが全くない」
ふたり顔を見合わせる。
つまり、ツカサが探しに行った「迷い猫」は秋斗さんのことだったのだ。
「私も……バカなことや空回りをよくします。そのたびにツカサに救われて……それはもう、容赦の欠片もない言葉で散々泣かされるんですけど、それでも最終的には私のためになることで……。あぁいうの、言っている本人はつらくないんでしょうか?」
「どうだろうね? 全然つらくないわけじゃないと思うけど、基本、自分の思ってることを言葉にしているに過ぎないからね」
私たちはどこか的外れな話をしながらお茶を飲んだ。
「俺は翠葉ちゃんに責められたい」
「でも、私は秋斗さんを責める理由が全くありません」
「翠葉ちゃんは俺に責められたい。でも、俺にも翠葉ちゃんを責めるつもりが全くない」
ふたり顔を見合わせる。