光のもとでⅠ

「ただ、私がみんなと一緒にいたいだけです。本当にそれだけなんです」
「それでも、俺たちはすごく嬉しかったんだ」
　同じことを湊先生にも言われた。
　こんなふうに口に出して言わなくちゃいけないくらい、秋斗さんたちにとっては特別なことなのだろう。
「話は変わるけど、警護班の人間に会いたいって湊ちゃんから聞いた。その件なんだけど、全員はちょっと難しい。近接警護じゃないからできれば警護班の人間に顔は知られていないほうが警護しやすいんだ。ただ、この先近接警護することも時と場合によっては出てくるから、現場の統括者である人間と普段は顔を合わせることのない本社勤務の人間三人には会わせられるよ」
「本当ですか？」
「うん。ひとりはそろそろ来るんじゃないかな？」
「え……？」
　どういう意味か尋ねようとしたとき、インターホンが鳴った。