光のもとでⅠ
 パズルのピースが当てはまるみたいにピタリと心におさまった。
 その気持ちを持ち続けることと、自分を責め続けることは違うのかな。
 もし違うなら、何が違うのか……。
「翠葉ちゃんの家はそろそろご飯なんじゃない?」
 それは「おしまい」を促す言葉。
「秋斗さん、このあとご予定ありますか?」
「え? とくには何もないけど……」
「夕飯は?」
「あー……コンシェルジュにオーダーしようかな」
 とくには何も考えていない、そんな感じの話しぶり。
「あの、お母さんが秋斗さんに予定がないのなら一緒に降りてきてご飯を食べましょうって」
 一気に話すと、秋斗さんはとても驚いた顔をした。
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