光のもとでⅠ
「大丈夫です。お母さんは秋斗さんのことを責めてはくれないと思うけど、私に近づくなとは言わないと思うので。だから、大丈夫です」
 何がだめで何が大丈夫なのか、とても不明瞭な主張だったと思う。
 それでも、あのあと私たちは一緒に九階へ下り、同じテーブルで夕飯を食べた。
 私はルームウェアに着替えてからダイニングへ向かったのだけど、ほんの数分の間に何があったのか、ダイニングでは唯兄とお母さんが笑っていて蒼兄は苦笑い。
 秋斗さんは脱力し、呆気に取られたような体だった。
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