光のもとでⅠ
 そう言われてみればそうだ……。
 秋斗さんと話すまでもこんな気持ちだった。
 けれど、会ってみたら意外と普通に話せて、最後には笑って一緒に夕飯を食べることができた。
 もしかしたらツカサとも普通に話せるかもしれない。
「リィ、そんなに気まずいならカメラ持ってっちゃいなよ」
「え……?」
「会話に困ってすることもなかったらもっと困るよ? それならカメラ持ってっちゃいな。写真撮ってるときだけは気にしないでいられるでしょ?」
「……それはどうかな? 写真撮りたいって言い出せるかもわからないもの」
「えええっ!? そんなに話せてない感じなのっ!?」
 私は苦笑のみを返し、それでも勧められるままにカメラを持って家を出た。
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