光のもとでⅠ
「俺がいると困る?」
秋斗さんはにこやかなままに訊いてくる。
私はさらに慌てて、
「こ、困らないですっ」
一方、ツカサは落ち着き払った様子で「別に」と答えるのみ。
いつだって口数は少ないけれど、今はいつも以上に少なく思える。
視線が再び地面へ落ちようとしたとき、ふわり、と秋斗さんの香水が香った。
香りに視線を留めると、
「紅葉(もみじ)の見頃は過ぎちゃったけど、ほかにもきれいな葉はあるよ」
秋斗さんに「こっち」と手を引かれた。
いつもならこんな行動にも困ってしまうけど、今はツカサの前から救出された気分。
このままじゃだめなのに……。
秋斗さんはにこやかなままに訊いてくる。
私はさらに慌てて、
「こ、困らないですっ」
一方、ツカサは落ち着き払った様子で「別に」と答えるのみ。
いつだって口数は少ないけれど、今はいつも以上に少なく思える。
視線が再び地面へ落ちようとしたとき、ふわり、と秋斗さんの香水が香った。
香りに視線を留めると、
「紅葉(もみじ)の見頃は過ぎちゃったけど、ほかにもきれいな葉はあるよ」
秋斗さんに「こっち」と手を引かれた。
いつもならこんな行動にも困ってしまうけど、今はツカサの前から救出された気分。
このままじゃだめなのに……。