光のもとでⅠ
「あの……」
「ん?」
「出てくるのに十五分くらいかかるみたいで……」
「十五分なんてあっという間だよ」
「気にしないで」という笑顔で言われたけれど、周りが薄暗くなれば薄暗くなる分だけ気になってしまう。
「お時間、大丈夫ですか?」
「なんだったら三十分待ってもいいよ、って蒼樹に伝えて?」
これも気遣いなのかな……。
そんなことを考えながら、私は携帯に向き直った。
「あのね、秋斗さん、時間大丈夫みたい。だからカフェで待ってるね」
「ん?」
「出てくるのに十五分くらいかかるみたいで……」
「十五分なんてあっという間だよ」
「気にしないで」という笑顔で言われたけれど、周りが薄暗くなれば薄暗くなる分だけ気になってしまう。
「お時間、大丈夫ですか?」
「なんだったら三十分待ってもいいよ、って蒼樹に伝えて?」
これも気遣いなのかな……。
そんなことを考えながら、私は携帯に向き直った。
「あのね、秋斗さん、時間大丈夫みたい。だからカフェで待ってるね」