光のもとでⅠ
 カフェに入ると、カフェのお姉さんが秋斗さんに軽く挨拶をし、秋斗さんは片手を上げて応えた。
 そこかしこから視線を感じるのは、きっと秋斗さんが一緒だから。
 高校にいるときよりも視線を感じる気がした。
「秋斗さんはこのカフェによく来られるんですか?」
「そうだな、大学にいたときは蒼樹ともよく来てたよ」
「そうなんですね……」
 会話はそれで終わってしまう。
 どうしたら会話が続けられるのかな……。
 なんだか根本的なことがわからなくなってきた。
 そこにカフェのお姉さんがオーダーを取りに来て、オーダーが終わってしまうとまた無言状態。
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