光のもとでⅠ
私のすぐ側までツカサが来て、
「大丈夫か?」
声をかけられたけど、何も答えることはできなかった。
……遅いよ。ツカサ、遅い。
携帯はもう池の中だ。
ビデオに撮る余裕があったのなら、どうしてその前に止めてくれなかったのっ!?
「武明さん、その人を学校長のところへ連れていってください」
「かしこまりました」
警備員さんが彼女へ歩みを向けたとき、
「待ってっっっ」
私はその間に入り、ぐっと歯を食いしばる。
「翠……?」
ツカサはひどく怪訝な顔をしていた。
「大丈夫か?」
声をかけられたけど、何も答えることはできなかった。
……遅いよ。ツカサ、遅い。
携帯はもう池の中だ。
ビデオに撮る余裕があったのなら、どうしてその前に止めてくれなかったのっ!?
「武明さん、その人を学校長のところへ連れていってください」
「かしこまりました」
警備員さんが彼女へ歩みを向けたとき、
「待ってっっっ」
私はその間に入り、ぐっと歯を食いしばる。
「翠……?」
ツカサはひどく怪訝な顔をしていた。