光のもとでⅠ
45
ザッザッザッザッ――。
複数の足音が聞こえてくる。
音のする方を振り返ると、優太先輩と久先輩だった。
「遅くなってごめんね。風紀委員も司に指示された警備員に足止めくらってて連絡来るの遅れた。で、司は?」
言われたことの意味を理解することはできず、ただツカサのいる場所、池に視線を移した。
「まさか池の中っ!?」
久先輩が声をあげる。
答えられない私に代わり、警備員さんが説明してくれた。
「お嬢様の携帯が池に落とされました。司様はそれを探しておいでです」
「あっちゃ~……ここら辺は結構深いんだよね。ま、いっか。優太、行くよ」
「ラジャっ」
っ……!?
「翠葉ちゃん、俺たちの上着も預かっててね」
バサバサ、と背にふたりの上着が追加された。
複数の足音が聞こえてくる。
音のする方を振り返ると、優太先輩と久先輩だった。
「遅くなってごめんね。風紀委員も司に指示された警備員に足止めくらってて連絡来るの遅れた。で、司は?」
言われたことの意味を理解することはできず、ただツカサのいる場所、池に視線を移した。
「まさか池の中っ!?」
久先輩が声をあげる。
答えられない私に代わり、警備員さんが説明してくれた。
「お嬢様の携帯が池に落とされました。司様はそれを探しておいでです」
「あっちゃ~……ここら辺は結構深いんだよね。ま、いっか。優太、行くよ」
「ラジャっ」
っ……!?
「翠葉ちゃん、俺たちの上着も預かっててね」
バサバサ、と背にふたりの上着が追加された。