光のもとでⅠ
ツカサもそれを追うように潜る。
久先輩とツカサが息継ぎに上がってきたとき、背後からバタバタと足音が聞こえてきて、
「ライト到着しました」
数人の警備員さんが手に小さなライトと大きなライトを持って現れた。
警備員さんのひとりがベルトのついたライトを池の中の三人に手渡す。
「これは助かるねー」
久先輩が代表して受け取り、三人はライトを頭に装着した。
小さなライトはヘッドライトだったようだ。
気づけばあたりは真っ暗だった。
十一月末の五時過ぎといえば陽が沈む時間だ。
地上にいてこれだけ暗いのだから、水中はもっと暗いことだろう。
もういい――。
本当にもういいから……。
そうは思うのに、私の背後にいる警備員さんを振り切って止めることもできない。
久先輩とツカサが息継ぎに上がってきたとき、背後からバタバタと足音が聞こえてきて、
「ライト到着しました」
数人の警備員さんが手に小さなライトと大きなライトを持って現れた。
警備員さんのひとりがベルトのついたライトを池の中の三人に手渡す。
「これは助かるねー」
久先輩が代表して受け取り、三人はライトを頭に装着した。
小さなライトはヘッドライトだったようだ。
気づけばあたりは真っ暗だった。
十一月末の五時過ぎといえば陽が沈む時間だ。
地上にいてこれだけ暗いのだから、水中はもっと暗いことだろう。
もういい――。
本当にもういいから……。
そうは思うのに、私の背後にいる警備員さんを振り切って止めることもできない。