光のもとでⅠ
岸辺からはふたりの警備員さんが大きなライトで水中を照らし始めた。
光の具合からして強力なLEDライト。
寒さからなのか、この状況からなのか、歯の根が合わずガチガチと音が鳴る。
「翠葉」
私を呼んだのは湊先生だった。
いつの間にいたのだろう……。
「校舎へ戻ろう」
私は首を横に振る。
「あんたがここにいてもできることはないでしょ? 熱を出すのが関の山よ」
「翠葉ちゃん、戻ってて?」
後方から新たな声が加わる。
よく知っている声。
秋斗さんの声。
振り返ると、秋斗さんの隣には蔵元さんと唯兄もいた。
光の具合からして強力なLEDライト。
寒さからなのか、この状況からなのか、歯の根が合わずガチガチと音が鳴る。
「翠葉」
私を呼んだのは湊先生だった。
いつの間にいたのだろう……。
「校舎へ戻ろう」
私は首を横に振る。
「あんたがここにいてもできることはないでしょ? 熱を出すのが関の山よ」
「翠葉ちゃん、戻ってて?」
後方から新たな声が加わる。
よく知っている声。
秋斗さんの声。
振り返ると、秋斗さんの隣には蔵元さんと唯兄もいた。