光のもとでⅠ
 ラグに座ると化粧水を渡された。
 化粧水をつけている間、お母さんは丁寧に髪の毛の水分を拭き取ってくれる。
 それが終わるとドライヤーをかけてくれた。
「久しぶりね? 最近は翠葉の髪の毛を乾かすなんてしてなかったから」
「うん」
「だって、やろうとしても唯にドライヤー取られちゃうんだもの」
 クスクスと笑いながら話す。
 十分ほどで髪を乾かし終えると、蒼兄が飲み物を持ってやってきた。
「制服はクリーニングに出してきた。葵が明日の朝一で届けれくれるよ」
「……ありがとう」
「さ、まずはこれ飲んで」
 差し出されたのはカモミールミルク。
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