光のもとでⅠ
「申し訳ないんですけど、これ以上の話はリィに聞かせないでほしい。それが司っちの意向だったんでしょっ!? ならどうしてそれを考慮してあげないんですかっ!? 思惑があるなら最後まで司っちに任せたらどうなんですっ!? 高みの見物してた人間がこぞって出てきて話すんじゃ筋通らないでしょっ!? 意味ないでしょっ!? あんたたちわかってんのっ!?」
――びっくりした。
唯兄がこんなに声を荒げているのが珍しくて。
人を責め立てるところなんて見たことがなかったから。
私の記憶にある限りだと、私が髪の毛を切ったときと、インフルエンザで退院してきた日に私がハサミを手に取ったときのみだ。
それは私の自傷行為に対する怒りだったけど、これは違う。
どう違う、とは言葉にできないけれど、ツカサを庇っているように見えた。
――びっくりした。
唯兄がこんなに声を荒げているのが珍しくて。
人を責め立てるところなんて見たことがなかったから。
私の記憶にある限りだと、私が髪の毛を切ったときと、インフルエンザで退院してきた日に私がハサミを手に取ったときのみだ。
それは私の自傷行為に対する怒りだったけど、これは違う。
どう違う、とは言葉にできないけれど、ツカサを庇っているように見えた。