光のもとでⅠ
お母さんがメニューファイルを手に取りその場の人を見回すと、
「みんなで食べましょう。ギスギスしたままなのは良くないわ」
お母さんは静さんを見るとメニューを手渡し、
「静、どうにかしなさいよ」
「……くっ、変わらないな。昔からそうだ。碧の丸投げでマイペースなところはこういうとき遺憾なく発揮される」
「あら、褒めてくれるの? どうもありがとう」
にこりと笑うお母さんに静さんが苦笑を漏らし、テーブルの上にファイルを広げた。
「一分で決めろ」
静さんの言葉が絶対なのか、秋斗さんと湊先生、蔵元さんはファイルは見ずにメニューを口にした。
「ほら、唯もよ」
「俺、あとで……自分でオーダーします」
「はい、却下。言ったでしょう? ギスギスしてるのはダメって。翠葉もよ?」
急に飛んできた言葉に身体がビクリと反応する。
「みんなで食べましょう。ギスギスしたままなのは良くないわ」
お母さんは静さんを見るとメニューを手渡し、
「静、どうにかしなさいよ」
「……くっ、変わらないな。昔からそうだ。碧の丸投げでマイペースなところはこういうとき遺憾なく発揮される」
「あら、褒めてくれるの? どうもありがとう」
にこりと笑うお母さんに静さんが苦笑を漏らし、テーブルの上にファイルを広げた。
「一分で決めろ」
静さんの言葉が絶対なのか、秋斗さんと湊先生、蔵元さんはファイルは見ずにメニューを口にした。
「ほら、唯もよ」
「俺、あとで……自分でオーダーします」
「はい、却下。言ったでしょう? ギスギスしてるのはダメって。翠葉もよ?」
急に飛んできた言葉に身体がビクリと反応する。