光のもとでⅠ
48
自室に戻り、ひんやりとした空気を感じる。
ダイニングは広いけれど、それなりに人がいたこともあり、そこまで室温が低いとは思わなかった。
けれどこの部屋は、今の今まで真っ暗で誰も人がいなかった場所。
「少し冷えるわね」
お母さんがファンヒーターのボタンを押した。
設定温度が十八度になっているため、音がそれほどうるさいわけではない。
穏やかに、あたたかな風を吐き出し始めた。
「まずはそれを飲みなさい」
言われてタンブラーの蓋を開ける。
ダイニングは広いけれど、それなりに人がいたこともあり、そこまで室温が低いとは思わなかった。
けれどこの部屋は、今の今まで真っ暗で誰も人がいなかった場所。
「少し冷えるわね」
お母さんがファンヒーターのボタンを押した。
設定温度が十八度になっているため、音がそれほどうるさいわけではない。
穏やかに、あたたかな風を吐き出し始めた。
「まずはそれを飲みなさい」
言われてタンブラーの蓋を開ける。