光のもとでⅠ
「リィにしては珍しく強引だね?」
「だって……学校に来てくれるかわからないでしょう? それに、学校に来たら――ツカサは本心を――本当の顔を見せてくれない気がするから……」
その前に会わないと――。
「人を訪ねる前にはまず連絡。これ基本。電話してごらん」
「こんな時間に?」
「……だってこんな時間に尋ねるんだよ? どっちもどっちじゃないの?」
何を今さら、と真顔で返され、妙に納得してしまった。
ちゃんと電源の入る携帯はずっと握りしめていたこともあり、ずいぶんとあたたかくなっていた。
リダイヤルからツカサの番号を呼び出し表示させたけど、通話ボタンを押すのには勇気がいる。
「だって……学校に来てくれるかわからないでしょう? それに、学校に来たら――ツカサは本心を――本当の顔を見せてくれない気がするから……」
その前に会わないと――。
「人を訪ねる前にはまず連絡。これ基本。電話してごらん」
「こんな時間に?」
「……だってこんな時間に尋ねるんだよ? どっちもどっちじゃないの?」
何を今さら、と真顔で返され、妙に納得してしまった。
ちゃんと電源の入る携帯はずっと握りしめていたこともあり、ずいぶんとあたたかくなっていた。
リダイヤルからツカサの番号を呼び出し表示させたけど、通話ボタンを押すのには勇気がいる。