光のもとでⅠ
「やっ、唯兄、どうしようっ!?」
「どうしようじゃなくて、電話、するんでしょ?」
そんな会話をしている間にも携帯からコール音が聞こえてくる。
そのコール音と同じくらいの音量で自分の心臓が鳴っている気がした。
コール音を何度鳴らしただろうか。
明け方、という時間帯に。
寝ていてもおかしくない時間帯に。
でも、このコール音がライフラインのような気がして、「寝ているかもしれないから……」の理由では切ることができなかった。
しつこいくらいに鳴らして、通話状態になったのがどのくらい経ってからだったかは定かではない。
でも、つながった。出てくれた。
ライフラインはつながった――。
「どうしようじゃなくて、電話、するんでしょ?」
そんな会話をしている間にも携帯からコール音が聞こえてくる。
そのコール音と同じくらいの音量で自分の心臓が鳴っている気がした。
コール音を何度鳴らしただろうか。
明け方、という時間帯に。
寝ていてもおかしくない時間帯に。
でも、このコール音がライフラインのような気がして、「寝ているかもしれないから……」の理由では切ることができなかった。
しつこいくらいに鳴らして、通話状態になったのがどのくらい経ってからだったかは定かではない。
でも、つながった。出てくれた。
ライフラインはつながった――。