光のもとでⅠ
「それ以上来ないでくれ――」
 ツカサに初めて拒絶された気がした。
 出逢ってから、私に向けられたどの言葉よりはっきりと――。
「……ごめんっ。ツカサ、私、ごめんねっ? 謝って許してもらえるかわからないけど、ごめんっ。関わらないでなんて思ってないっ。関わらなければ良かったなんて思ってないっ。本当にごめんっ。もう二度と言わないから、もう絶対に言わないから――」
 だから、許してほしい。信じてほしい。
 なんて自己中心的な言い分だろう。
 わかってる。でも、それでも許してほしい。
 もう一度信じてほしい。
 絶対に、二度と口にしないと誓うから。
 私はリビングの手前で膝をつき、ツカサに向かって頭を下げた。
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