光のもとでⅠ
「謝らなくちゃいけないのは俺で、翠が謝る必要はない」
 きっぱりと言われた。
「ちょっと待ってっ!?」
 私は必死に身体を起こそうとした。
「却下、こっち見るな」
 腕にいっそう力をこめられる。
「ツカサ……本当にごめん。身体、体重のかかっている場所が痛いの」
 本当はそれだけじゃないけれど、心拍がひどくてつらいのは言えそうになかった。
「っ、悪い」
 腕の力はすぐに緩んだ。
 緩んだけれど、緩んだだけ。
 身動きが取れるスペースを作ってくれたに過ぎない。
 けれど、ようやく身体に力を入れることができた。
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