光のもとでⅠ
「誰がっ」
「ツカサしかいないでしょっ!?」
「俺より翠だろっ!?」
「どっちもどっちじゃないっ。だから、わからずやって言ってるのにっ」
 思っていることがちゃんと伝わらなくて涙が出てくる。
 どうして言葉はこんなに難しいのかな。
 どうしたら想いは伝わるのだろう。
「私はっ――許してほしくてここに来たのっ。なのに、どうしてあんなこと言うのっ!?」
 ツカサは眉間にしわを寄せ、「なんのこと」とでも言いたそうな顔をしていた。
「簡単に答え出していいのか、って訊いたじゃないっ。私、もう一度選択する機会なんていらないっ。そんな機会、何度あっても答えは変わらないっ。ツカサのおじいちゃんにもそう伝えてっ」
 ツカサの目が見開かれる。
 私は言いたいことを全部吐き出したくて話を続けた。
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