光のもとでⅠ
『不整脈が出てる。本人も納得してて、今日は学校を休むことになってるから。それだけ伝えておこうと思って』
「すみません……」
『……なんというか、司が謝る必要はないと思う。そこに戻るって決めたのは翠葉だから』
 ツカサは信じられないものを見るような目で私を見た。
『因みに、昨夜は何も食べてない。今朝もスープを少し飲んだ程度。唯がサンドイッチ買ったみたいだけど、食べてなかったら食べるように勧めてくれると嬉しい』
「わかりました」
『バスに乗れそうになかったら迎えに行くから。何かあれば連絡して?』
「はい……」
『じゃ、頼んだ』
 その言葉を最後に通話は切れた。
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