光のもとでⅠ
「短時間で何度同じ過ちを繰り返せば気が済む?」
 低く、威圧感のある声で言われた。
 言われていることがもっともすぎて、私は言い返すこともできない。
 こんなときばかりは自分の身体を恨めしく思う。
 ひどくひどく疎ましく思う。
 感情の起伏に身体がついてきてくれない。
 こんなの、一心同体なんて言えない。
 真面目にそう思うほどには悔しくて仕方なかった。
「さっきも言ったけど……翠が自分を粗雑に扱うと、俺は自分を制御できないくらいに腹が立つみたいだ」
 ツカサはまるで今気づいたみたいに言う。
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