光のもとでⅠ
四人で昼食を食べたあと、俺は兄さんの車に乗って病院へ行き、インフルエンザの検査をしてもらった。
「今のところは陰性。でも、予防的にリレンザは処方しておこう」
兄さんはそう言って薬剤部に連絡を入れた。
マンションに帰ってきて、久しぶりに兄さんの家に上がる。
そこは相変わらず人体模型だらけだった。
人体模型の収拾、それが兄さんの趣味のひとつ。
ぱっと見、ものすごく趣味の悪い部屋というか気味の悪い部屋なわけだけど、西洋医学だけではなく東洋医学に突出した模型などもあり、興味深いといったら興味深い。
「司、何もその人体模型部屋で寝なくてもいいっていうか、むしろ、そこに寝るためのアイテムは何ひとつないんだけど……」
「……いつもの癖。姉さんの家だと俺の部屋はここだから」
同じつくりの家に入ると、つい自分が普段使っている部屋に足を向けてしまう。
「今のところは陰性。でも、予防的にリレンザは処方しておこう」
兄さんはそう言って薬剤部に連絡を入れた。
マンションに帰ってきて、久しぶりに兄さんの家に上がる。
そこは相変わらず人体模型だらけだった。
人体模型の収拾、それが兄さんの趣味のひとつ。
ぱっと見、ものすごく趣味の悪い部屋というか気味の悪い部屋なわけだけど、西洋医学だけではなく東洋医学に突出した模型などもあり、興味深いといったら興味深い。
「司、何もその人体模型部屋で寝なくてもいいっていうか、むしろ、そこに寝るためのアイテムは何ひとつないんだけど……」
「……いつもの癖。姉さんの家だと俺の部屋はここだから」
同じつくりの家に入ると、つい自分が普段使っている部屋に足を向けてしまう。