光のもとでⅠ
時刻は七時を回っていたが、俺は部室棟で道着に着替え弓道場へ向かった。
途中、部室棟に戻る部員たちとすれ違う。
「あれ? 司、今から行くん?」
「あぁ、四日も弓を持たないと落ち着かない」
「んじゃ、鍵」
ケンに道場の鍵を渡されそこで別れた。
道場は今までそこに人がいたにも関わらず、そんなことを一切感じさせない静謐さがあった。
神拝を済ませ、床の上に正座する。
目を瞑り五感を研ぎ澄ませば、整理のつかない心が「無」とも言える空間に同調し始める。
自分をいつもの状態にするには一番慣れ親しんだ方法で、自分を取り戻すのには最適な場所だと再確認した。
途中、部室棟に戻る部員たちとすれ違う。
「あれ? 司、今から行くん?」
「あぁ、四日も弓を持たないと落ち着かない」
「んじゃ、鍵」
ケンに道場の鍵を渡されそこで別れた。
道場は今までそこに人がいたにも関わらず、そんなことを一切感じさせない静謐さがあった。
神拝を済ませ、床の上に正座する。
目を瞑り五感を研ぎ澄ませば、整理のつかない心が「無」とも言える空間に同調し始める。
自分をいつもの状態にするには一番慣れ親しんだ方法で、自分を取り戻すのには最適な場所だと再確認した。