光のもとでⅠ
明日から父さんは学会――。
でも、司がこっちに帰ってくるなら問題ないか。
そんなことを考えつつ、実家に置いたままだったアルバムを手に取る。
高校生の司を見ているからか、なんとなく過去の自分を振り返ってみようかな、という気になった。
「秋斗も俺も蒼樹くんも若かったなぁ……」
何も変わらない気もするけれど、やっぱりどことなく幼く見えるから不思議だ。
懐かしいアルバムをめくっていると、姉さんから電話が入った。
着信名、「麗しきお姉様」。
俺の携帯は姉さんにいじられてからというものの、姉さんからの連絡が入ると必ずそう表示される。
「はい」
『ちょっと、出るの遅いわよ。麗しい姉からの電話にはとっとと出なさいよねっ!?』
「スミマセン……。で、何?」
でも、司がこっちに帰ってくるなら問題ないか。
そんなことを考えつつ、実家に置いたままだったアルバムを手に取る。
高校生の司を見ているからか、なんとなく過去の自分を振り返ってみようかな、という気になった。
「秋斗も俺も蒼樹くんも若かったなぁ……」
何も変わらない気もするけれど、やっぱりどことなく幼く見えるから不思議だ。
懐かしいアルバムをめくっていると、姉さんから電話が入った。
着信名、「麗しきお姉様」。
俺の携帯は姉さんにいじられてからというものの、姉さんからの連絡が入ると必ずそう表示される。
「はい」
『ちょっと、出るの遅いわよ。麗しい姉からの電話にはとっとと出なさいよねっ!?』
「スミマセン……。で、何?」