光のもとでⅠ
俺が薬剤部に連絡すると、部長が電話口に出た。
『涼先生からうかがっています。すでに用意してありますので、直接こちらにお越しいただけますか?』
「すみません。今から行きます」
父さんが先に連絡を入れてくれていたらしく、薬の受け取りに時間を要すことはなかった。
マンションに着き、スタスタと俺のコレクションルームへ向かう司に一言。
「司、何もその人体模型部屋で寝なくてもいいっていうか、むしろ、そこに寝るためのアイテムは何ひとつないんだけど……」
この部屋にはベッドもなければラグ敷かれていない。
「……いつもの癖。姉さんの家だと俺の部屋はここだから」
あぁ、なるほど。
うちは姉さんの家の真下にあることから部屋の構造が同じだ。
『涼先生からうかがっています。すでに用意してありますので、直接こちらにお越しいただけますか?』
「すみません。今から行きます」
父さんが先に連絡を入れてくれていたらしく、薬の受け取りに時間を要すことはなかった。
マンションに着き、スタスタと俺のコレクションルームへ向かう司に一言。
「司、何もその人体模型部屋で寝なくてもいいっていうか、むしろ、そこに寝るためのアイテムは何ひとつないんだけど……」
この部屋にはベッドもなければラグ敷かれていない。
「……いつもの癖。姉さんの家だと俺の部屋はここだから」
あぁ、なるほど。
うちは姉さんの家の真下にあることから部屋の構造が同じだ。