光のもとでⅠ
「だって嬉しいから?」
「だからなんで?」
「……まず、人に興味を持つことがなかった司に好きな子ができたことが嬉しいし、その子と想いが通じたってだけで十分に喜べる材料揃ってると思うけど? さらにはこんな相談してもらえるとは思ってなかったから、やっぱり嬉しいよ」
 俺の頬は自然と緩む。
 もう十七歳だけど、まだ十七歳。
 司、今からだって遅くはない。
 人ともっと交流してみるといい。
 確かに、「藤宮」には色々と問題があるけれど、それでも友達を作れないわけではないのだから。
 特別な存在を作れないわけじゃない。
 ただ、作ったら守ればいいんだ。
 それだけだよ。
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