光のもとでⅠ
「司、やけに突っかかるな?」
「そう? いつもと変わらないと思うけど」
「そんなに俺と翠葉ちゃんが一緒にいたことが不満?」
 秋兄は愉快そうに笑う。
「……不満といったら不満だな」
「そうだな。俺が司でもそう思うだろうな。好きな子が、その子を好いている男とふたりでお茶してたなんて知りたくもないよな?」
「秋斗さんっ!?」
 翠が咄嗟に秋兄の袖を掴む。
 その動作にすら腹が立つ。
「あぁ、面白くないな。秋兄の言うとおり、翠と秋兄が一緒にいるのは面白くない。そう言ったらやめてくれるわけ?」
 俺が笑みを向ければ同じように笑みを返される。
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