光のもとでⅠ
仕事部屋を出ると、そこには生徒会メンバーが揃っていた。
瞬時に鋭い視線が飛んでくる。
窓を背に立っていた司だ。
「翠葉、帰ったんじゃなかったの?」
簾条さんに声をかけられた彼女は、俺に返すものがあったからと話し、みんながどうして集まっているのかを尋ねる。と、
「今、会長が校長室に『仕上げ』の結果を取りにいってる。ホームルームが終わった頃に会長からメンバー全員にメールが送られたはずだけど……翠、携帯は?」
「あ……ごめんなさい。かばんの中に……」
彼女がかばんを開けようとすると、よりいっそうきつい声がそれを制した。
「持ってても着信に気づかなかったら携帯の意味がないと思うけど?」
「ごめんなさい……」
射るような視線を彼女も感じているだろう。
瞬時に鋭い視線が飛んでくる。
窓を背に立っていた司だ。
「翠葉、帰ったんじゃなかったの?」
簾条さんに声をかけられた彼女は、俺に返すものがあったからと話し、みんながどうして集まっているのかを尋ねる。と、
「今、会長が校長室に『仕上げ』の結果を取りにいってる。ホームルームが終わった頃に会長からメンバー全員にメールが送られたはずだけど……翠、携帯は?」
「あ……ごめんなさい。かばんの中に……」
彼女がかばんを開けようとすると、よりいっそうきつい声がそれを制した。
「持ってても着信に気づかなかったら携帯の意味がないと思うけど?」
「ごめんなさい……」
射るような視線を彼女も感じているだろう。