光のもとでⅠ
06~07 Side Akito 02話
彼女を見送り、駐車場へと足を向けた俺はひとり零す。
「結構きついな……」
彼女と一緒にいたい。
一緒にいる時間を得たい。
そうは思う。
けど、あからさまに司を意識する彼女を見るのはきつかった。
いつかのホテルでの出来事を思い出すくらいには……。
翠葉ちゃんは司に返事をしたのだろうか。
少し考えてみるものの、両思いになったにしてはさっきのふたりの雰囲気は奇妙だ。
俺に会いに来るのが気まずかったのはわかる。
それは俺に対して後ろめたい感情を抱くから。
けれど、司に対しては何ひとつ後ろめたいことなどしていないのだから、あそこまでおどおどする必要はなかったはず。
「結構きついな……」
彼女と一緒にいたい。
一緒にいる時間を得たい。
そうは思う。
けど、あからさまに司を意識する彼女を見るのはきつかった。
いつかのホテルでの出来事を思い出すくらいには……。
翠葉ちゃんは司に返事をしたのだろうか。
少し考えてみるものの、両思いになったにしてはさっきのふたりの雰囲気は奇妙だ。
俺に会いに来るのが気まずかったのはわかる。
それは俺に対して後ろめたい感情を抱くから。
けれど、司に対しては何ひとつ後ろめたいことなどしていないのだから、あそこまでおどおどする必要はなかったはず。