光のもとでⅠ
『冗談が過ぎました。すみません……っていうか、そんな深刻そうな声出さないでくださいよ。つい笑いを取りに走りたくなるじゃないですか』
「……彼女、最近何か思い出したって言ってなかったか?」
『……記憶の話ですか?』
「そう……」
『ここ最近って言ったら……紅葉祭二日目ですかね? どうやら中学の友達と会ったときにフラッシュバックみたいな感じで記憶思い出して倒れたって……。ま、これはリィから直接聞いたわけじゃなくて、あんちゃんの彼女さん情報なんですけど』
それなら俺も知っている。
確かにその記憶には俺も司もいた。
けど、それで俺や司に対する態度が変わるとは思えない。
違う、それじゃない――。
若槻が知らないとなると、たぶん蒼樹も知らない。
知っているとしたら司のみ――。
「……彼女、最近何か思い出したって言ってなかったか?」
『……記憶の話ですか?』
「そう……」
『ここ最近って言ったら……紅葉祭二日目ですかね? どうやら中学の友達と会ったときにフラッシュバックみたいな感じで記憶思い出して倒れたって……。ま、これはリィから直接聞いたわけじゃなくて、あんちゃんの彼女さん情報なんですけど』
それなら俺も知っている。
確かにその記憶には俺も司もいた。
けど、それで俺や司に対する態度が変わるとは思えない。
違う、それじゃない――。
若槻が知らないとなると、たぶん蒼樹も知らない。
知っているとしたら司のみ――。