光のもとでⅠ
「翠葉ちゃんもトップシークレットだけど、俺も同じなんだ。お仲間だね」
 そう言って笑うと、彼女は両手を胸の前で組み、
「……嬉しいです。久遠さんが久先輩で、なんだかとても嬉しいです」
 これはさ、司じゃなくても惚れそうだよ。
 ずっと見てきたけど、いつだってこの真っ直ぐな感情表現には好感しか抱かない。
「久先輩の写真、学校では人物画ばかりでしたけど、やっぱりすごく好きだったので……」
 彼女は嬉しそうに話す。
 そうなんだよね。
 彼女は写真を見ただけで俺が撮ったものとそうでないものを区別することができる。
 そういう子だった。
「私はまだカメラの『カ』の字もわかっていないようなど素人で、どうしてこんなところにいてこんなことになっているのかもわからないんですけど……」
 今度は彼女が苦笑い。
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