光のもとでⅠ
「よしよし、感度良好。とりあえず、駅までの一本道を歩き中ってところね」
 俺は衛生から拾った情報をウィンドウに表示させていた。
「それからっと……ちょっと忍ばせていただきまーす」
 忍び込む相手は藤宮警備のリィ警護班。
 本社で現地班をサポートしている人たちの扱うデータ。
 メインコンピューターをいじっている都合上、情報関連なんでもござれ状態。
 ま、ここにいなかったとしてもインカムくらいは適当に傍受させてもらうし、本社勤務の収拾データも丸っといただきますけども。
 でも、メインコンピューターを経由してるとはいえ、ハッキングされていることに気づけないようじゃ本部の人間もまだ甘い。
 秋斗さん、本当にこの人選で大丈夫なわけ?
 もうちょっとできる人間充当してよ。
 たとえば俺とか俺とか俺とかさ……。
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