光のもとでⅠ
19~20 Side Yui 02話
「報告する義理はない」
そうくると思った。
けど、今回はそれだけじゃ終わらなかった。
「……二週間近く前、伝えはしました」
司っちは顔を逸らしてそう言ったのだ。
「は?」
二週間前? 伝えた……? 何を?
今度は俺が視線のみで訊き返す番だった。
「紅葉祭二日目に俺の気持ちは伝え済み。勘違いもされていないはずです」
まるで仕事の報告でもするかのように要点だけを淡々と口にする。
「それはつまり……リィに好きって言ったってことだよね?」
「それ以外に何が?」
司っちの不機嫌指数が上がる。
そうくると思った。
けど、今回はそれだけじゃ終わらなかった。
「……二週間近く前、伝えはしました」
司っちは顔を逸らしてそう言ったのだ。
「は?」
二週間前? 伝えた……? 何を?
今度は俺が視線のみで訊き返す番だった。
「紅葉祭二日目に俺の気持ちは伝え済み。勘違いもされていないはずです」
まるで仕事の報告でもするかのように要点だけを淡々と口にする。
「それはつまり……リィに好きって言ったってことだよね?」
「それ以外に何が?」
司っちの不機嫌指数が上がる。