光のもとでⅠ
「すみませんっ、それ、追跡じゃなくて確保でお願いしますっ」
『了解しました。五分以内に確保します』
 警護班は対象が危険に晒されない限りは見守るに徹する。
 俺が口を挟まない限りはこのままだっただろう。
 これ以上無理だと判断したのは俺。
 その先には行かせたらいけない気がした。
 俺は複数のウィンドウを立ち上げ、攻防を開始していた。
 鉄道会社の監視カメラを見ることなど容易い。
 しかし、数あるカメラのどれにリィが映ってるのかを割り出すのに時間がかかる。
 そんな中、リィを示す点は列車上にあり、車内にいることがわかった。
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