光のもとでⅠ
時刻表を見ると、その列車はあと三分ほどで発車する。
警護班のひとりは列車をいつでも止められるように、ホーム備え付けのブレーキレバーの側に立っていた。
大丈夫、何があってもここで確保できる。してもらえる。
数ある監視カメラにリィの姿を見つけたとき、俺の携帯が鳴りだした。
曲がリトルマーメイドの「Part Of Your World」。リィからだっ――。
「リィっ!? なんで支倉なんかにいるんだよっ。だいたいにして、何ひとりで電車乗ってんのっ!?」
通話状態になって最初に口にしたのはそんな言葉だった。
リィは咄嗟に謝罪を口にする。
『ごめんなさいっ――藤倉の駅で木田さんを見かけて……気づいたら追いかけていたの』
いつもみたいな条件反射ではなく、謝罪のあとにはそこにいる理由が続いた。
警護班のひとりは列車をいつでも止められるように、ホーム備え付けのブレーキレバーの側に立っていた。
大丈夫、何があってもここで確保できる。してもらえる。
数ある監視カメラにリィの姿を見つけたとき、俺の携帯が鳴りだした。
曲がリトルマーメイドの「Part Of Your World」。リィからだっ――。
「リィっ!? なんで支倉なんかにいるんだよっ。だいたいにして、何ひとりで電車乗ってんのっ!?」
通話状態になって最初に口にしたのはそんな言葉だった。
リィは咄嗟に謝罪を口にする。
『ごめんなさいっ――藤倉の駅で木田さんを見かけて……気づいたら追いかけていたの』
いつもみたいな条件反射ではなく、謝罪のあとにはそこにいる理由が続いた。