光のもとでⅠ
「鎌田くん」という宛先が引っかかる。
返信を示す「Re:」という表示はない。
翠からメールを送ろうとしていた……?
さっきの電話相手も鎌田なのか?
「とりあえず、壊れてはいないようだけど……悪いな。確認でディスプレイ見たときに見えた。今、鎌田にメール?」
「……うん」
翠は自分の手に戻ってきた携帯を力を入れてぎゅ、と握った。
「昨日連絡するって言ってなかったか?」
翠は何も答えない。
畳み掛けるようにして言葉を発しようとしたとき、翠の携帯が震えだした。
「ごめん、電話……」
翠はこれ幸いと言わんばかりに着信に応じる。
返信を示す「Re:」という表示はない。
翠からメールを送ろうとしていた……?
さっきの電話相手も鎌田なのか?
「とりあえず、壊れてはいないようだけど……悪いな。確認でディスプレイ見たときに見えた。今、鎌田にメール?」
「……うん」
翠は自分の手に戻ってきた携帯を力を入れてぎゅ、と握った。
「昨日連絡するって言ってなかったか?」
翠は何も答えない。
畳み掛けるようにして言葉を発しようとしたとき、翠の携帯が震えだした。
「ごめん、電話……」
翠はこれ幸いと言わんばかりに着信に応じる。