光のもとでⅠ
「あぁ、それでしたらすぐに会えそうだ」
「ん?」
「日曜日、翠と会う約束をしているので、そのときに訊くことにします」
「マジでっ!?」
「えぇ」
 俺は少し勝ち誇った気になっていたが、次の一言に水を差される。
「それ、反故にされないといいね?」
 現状、いつ反故にされてもおかしくないだけに笑えもしなければ、冗談になどなりようがない。
「今日のところは帰りますが、明日の小テスト、翠が満点クリアできなかったら唯さんの教え方が悪かったと認識せざるを得ませんね。……失礼します」
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