光のもとでⅠ
「たとえば、俺にしてみたら体調管理なんて気にしなくてもできちゃうんだ。でも、翠葉にとってはそれがネックになるくらい重いだろ? そういう意味」
あ……そっか。人によってそれらのひとつひとつは同じ重さじゃないんだ。
「俺にとっては大学に通うことも全然苦じゃないし、努力が必要なことでもない。でも、翠葉にはそれが大きな山なわけで……。そうだな、俺はレポートが結構な山かも。それをいくつか抱えているときは正直ほかのものは手をつけられない。即ち、レポートひとつだよ。逆に、朝のランニングに加えて長引く実験なんかは体力勝負な問題で、なんとかクリアできちゃうからふたつOKって感じ」
なるほど……。
「ものによりけり、人によりけり、だよ。大切なのは自分に余裕があるのかないのかを見極められるかだと思う。でも、翠葉はそれがちゃんとできてると思うよ」
そう言った蒼兄の表情はとても優しいものだった。
「自分の体力や精神力のキャパシティ、ちゃんと自覚できてるだろ? 最近は頻繁に倒れなくなったし……」
そうかもしれない……。
あ……そっか。人によってそれらのひとつひとつは同じ重さじゃないんだ。
「俺にとっては大学に通うことも全然苦じゃないし、努力が必要なことでもない。でも、翠葉にはそれが大きな山なわけで……。そうだな、俺はレポートが結構な山かも。それをいくつか抱えているときは正直ほかのものは手をつけられない。即ち、レポートひとつだよ。逆に、朝のランニングに加えて長引く実験なんかは体力勝負な問題で、なんとかクリアできちゃうからふたつOKって感じ」
なるほど……。
「ものによりけり、人によりけり、だよ。大切なのは自分に余裕があるのかないのかを見極められるかだと思う。でも、翠葉はそれがちゃんとできてると思うよ」
そう言った蒼兄の表情はとても優しいものだった。
「自分の体力や精神力のキャパシティ、ちゃんと自覚できてるだろ? 最近は頻繁に倒れなくなったし……」
そうかもしれない……。