光のもとでⅠ
「やっぱり……翠葉ちゃんの今の好きなやつは司か。……初めて好きな子と想いが通じた感想は?」
「……嬉しかった」
「そうだよな……。ま、座れよ」
促され、再度腰を下ろす。
「俺はさ、気持ちが通じたと思った瞬間にダメになっちゃったから……。その幸せ感をあまり堪能できなかったんだよね」
秋兄は薄く笑みを浮かべる。
まるで、「おまえはいいよな」とでもいうように。
「俺だって堪能なんかしてない」
「……は?」
「秋兄と同じ。退院明けからずっと避けられてる」
「…………」
「その理由を考えていた」
数秒の沈黙が流れる。
「……嬉しかった」
「そうだよな……。ま、座れよ」
促され、再度腰を下ろす。
「俺はさ、気持ちが通じたと思った瞬間にダメになっちゃったから……。その幸せ感をあまり堪能できなかったんだよね」
秋兄は薄く笑みを浮かべる。
まるで、「おまえはいいよな」とでもいうように。
「俺だって堪能なんかしてない」
「……は?」
「秋兄と同じ。退院明けからずっと避けられてる」
「…………」
「その理由を考えていた」
数秒の沈黙が流れる。