光のもとでⅠ
「……気づいたら気になってた。それが好きって感情だったかはわからないけど」
話し出した俺の言葉に秋兄は耳を傾ける。
「すごくわかりやすい指針は秋兄だった」
「俺……?」
「初めて人に嫉妬した。生まれてきた順番とか年とか関係なく、対人的な意味で嫉妬した。その最初の人間が秋兄っていうところが最悪」
秋兄はくつくつと笑う。
「あのさ、俺もなんだ」
「何が?」
「俺も、司に嫉妬して翠葉ちゃんを好きだって気づいた」
……それ、何もかもが最悪だろ。
話し出した俺の言葉に秋兄は耳を傾ける。
「すごくわかりやすい指針は秋兄だった」
「俺……?」
「初めて人に嫉妬した。生まれてきた順番とか年とか関係なく、対人的な意味で嫉妬した。その最初の人間が秋兄っていうところが最悪」
秋兄はくつくつと笑う。
「あのさ、俺もなんだ」
「何が?」
「俺も、司に嫉妬して翠葉ちゃんを好きだって気づいた」
……それ、何もかもが最悪だろ。